Difference between revisions of "ボスキル"
(split paragraphs and use natural wording as a Japanese document. (段落を分割し日本語として自然な言い回しに修正した)) |
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ただしコクッパにはダメージ判定があり、目視もできないため、近付くのは少々危険が伴います。そこで多くの走者は何発かファイアが当たるまで待ち、コクッパの位置を把握しています。 | ただしコクッパにはダメージ判定があり、目視もできないため、近付くのは少々危険が伴います。そこで多くの走者は何発かファイアが当たるまで待ち、コクッパの位置を把握しています。 | ||
− | + | またそれだけではなく、コクッパが出現している間はマリオを左右に動かしすぎないようにすることも重要です。さもないと、マリオが水平方向へ移動できなくなりハマり状態になってしまいます。こうなってしまう条件の中には画面の境界と連動するカメラの位置も含まれ、画面の境界はゲーム上には表示されないため、ボスキルが行われるコース全てでハマり状態にならない範囲を人力で確かめる必要があります。 | |
タイムアタックでボスキルを利用する場合、通常のゴールテープでのクリアよりもファンファーレの演出が長くなることも考慮に入れなくてはなりません。ボスキルの方が大体1.68秒、ゲーム内で2タイム分以上長くなります。パターンの正確なタイムを考慮する際にはこのことに注意してください。[http://dotsarecool.com/practice Practice Cart]は自動的にファンファーレを含んだ正確な時間を算出します(ただしファンファーレ中のパワーアップ演出の時間までは反映されません)。 | タイムアタックでボスキルを利用する場合、通常のゴールテープでのクリアよりもファンファーレの演出が長くなることも考慮に入れなくてはなりません。ボスキルの方が大体1.68秒、ゲーム内で2タイム分以上長くなります。パターンの正確なタイムを考慮する際にはこのことに注意してください。[http://dotsarecool.com/practice Practice Cart]は自動的にファンファーレを含んだ正確な時間を算出します(ただしファンファーレ中のパワーアップ演出の時間までは反映されません)。 |
Revision as of 19:05, 4 March 2020
このページはBoss Killページの私製日本語訳です。日本語として自然で理解しやすいように言い回しを変えたり、一部の段落は再構成している部分もあるため、不正確な翻訳の可能性があります。また、テキストの強調は訳者によるものです。 Latte (talk) 07:25, 4 March 2020 (UTC)
ボスキルとはスタンバグによって発生する想定されないスプライトの出現の特殊なケースです。 このページでは、このバグの技術面での基礎を解説します。
タイムアタックにおいてはスペシャリストのためのコース 1とせんべいやま コース1でもっともよく使われます。ヨースターとう コース1でもボスキルが可能ですが、タイムの短縮にはなりません。また、TAS(Tool-assisted Speedrun)ではスタンバグを2回使うことでまおうクッパのたに コース4でもボスキルが可能です。 ブイブイ(およびスタンバグによる様々なスプライト)の出現も可能であり、96 exitのマリオスタッフもビックリコース 2などでタイムを短縮できますが、同じ原理でありながらより複雑になっています。
以下の動画の例のように、ボスキルの基本形はスペシャリストのコース1で見られます。 以下、この技の詳細な手順を解説します。
Video: スペシャリストのコース1 ボスキル Source: Sten |
二枚舌バグ (Double-Tongue Glitch)
ボスキルの第一段階は、二枚舌バグを起こすことです。
二枚舌を行うには、パワーアップ(原理上はパワーダウンのときも)演出による画面の停止と同時にヨッシーが舌を出す必要があり、そのためにはパワーアップアイテムを取るのと同じフレームでXまたはYを入力しなくてはなりません。
通常、フレーム単位で完全なタイミングでX/Yを入力する必要がありますが、アイテムがマリオに向かって落ちてくる(ストックから落とされたファイアフラワーなど)場合には別の方法があり、それはアイテムがマリオのすぐ上にあるときにY(またはX)とBを同じフレームで入力するというものです。この方法で二枚舌を成功させるには2つのボタンを完全に同じフレームで入力する必要がありますが、その入力するタイミングにははるかに余裕ができます。この代替手段を取る場合は二枚舌の発生中のかなりの時間マリオが空中にいることになるため、ボスキルを成功させるためには関連するスプライトの配置を変える必要があります。
アイテムを落下させることはできてもジャンプができない場合は第3の選択肢として、アイテムの下でしゃがんで待ち、ヨッシーの舌を出すのと同じフレームで下入力を解除して立ち上がる方法があります。この方法でもフレーム単位のタイミングで入力しなくてもよくなりますが、ジャンプを利用する方法ほどの安定度はありません。
96 exit(全ゴール)タイムアタック(およびボスキルを利用する他カテゴリ)の多くはジャンプを使う方法が採用され、他の2つは一般的に旧式のパターンとされています。
二枚舌を成功させると、その名の通りヨッシーが2回舌を出します。1枚目の舌はパワーアップ演出中に出され、2枚目の舌は1枚目の舌がしまわれてから出てきます。
スタンバグを発生させるためには、甲羅などのヨッシーが咥えられるスプライトを1枚目の舌で取らなくてはなりません。これでヨッシーの口が埋まります。
2枚目の舌は別のスプライト(これはヨッシーの口の中で保持できなくても構わない)を捕える必要があり、以降のバグを有効にするために、スロットの準備は慎重にする必要があります。
2枚目の舌が2つ目のスプライトを捕えてから口に収められるまでの間に敵に当たり、マリオをヨッシーから降ろすことで食べキャンセルバグを起こします。
この一連の動きで2つ目のスプライトのスロットがヨッシーの口の中に設定されますが、スプライトそのものは口の中にはありません。このこれら2つが連動していない状態では、スプライトを吐き出す動作はできますが、スプライトそのものはコースを自由に動き回れる状態であり、それに干渉することも可能です。特に、そのスプライトが消えると、そのスプライトのスロット上(訳注: つまりヨッシーの口の中)に新しいスプライトを出現させることがきます。
1枚目の舌が仕舞われた後は最初のスプライトがヨッシーの口の中にあるため、これがヨッシーの能力に反映されます。特に前掲のスペシャリストのコース2の動画にあるように、青ヨッシーといずれかの色の甲羅か、いずれか色のヨッシーと青い甲羅の組み合わせで翼状態になります。
2枚目の舌が仕舞われるとその舌が取得した新しいスプライトで上書きされますが、そのスプライトは実際には(訳注: 食ベキャンセルバグにより)ヨッシーの口の中にはありません。動画ではこれが再度ヨッシーを翼状態にしています。このスプライトが消えると、ヨッシーは次の新しいスプライト(通常(訳注: ボスキルにおいては)、滑る青ハダカガメ)がその場に出現するまでは現在の状態を維持し、出現した時点で更新されます。
このヨッシーの状態を確認することで、動作の途中でもボスキルがまだ可能なのか、それともスプライトのスロットの管理に失敗しているのかを随時判断できます。
スタンした滑り状態の青ハダカガメ
ボスキルをするための次の段階は、滑っている青ハダカガメ(訳注: 甲羅を蹴るタイプのハダカガメ)をスタン(訳注: ノコノコやクリボンなどが踏まれたときの状態)させることです。青ハダカガメは、滑っているときから立ち上がった瞬間までの状態と歩いている状態では別の種類のスプライトとして扱われており、歩くスプライトではボスキルはできません。
基本的な考え方としては、ボスキルを行うにはヨッシーの口の中に結び付いたスプライトのスロットに設定されているスプライト(二枚舌バグで取得した2つ目のスプライト)を何らかの手段で消し、そこに滑り状態の青ハダカガメを出現させることが必要です。この時点で、いつでもヨッシーからこのハダカガメを吐き出して(当然ですが立ち上がるまでの間は)スタン状態にすることができます。
ただし、これでスタンした滑り状態の青ハダカガメは準備できますが、それだけでは役に立てることができません。必要なのは、この青ハダカガメに「スタンタイマー」を設定し、コクッパを出現させることです。
スタンしたスプライトに設定されたスタンタイマーはカウントダウンし、それが0になったとき、そのスプライトからは別の新しいスプライトが出現します。この仕組みはヨッシーが食べた甲羅(訳注: 中身があるもの)が吐き出された後、その中からハダカガメが飛び出せるように意図されたものですが、その他のゲーム中の大半のスプライトはスタン状態になることを想定されていません。そのような想定されていないスプライトのスタンタイマーを0にすると、また別の様々なスプライトを出現させることができます。そして、滑り状態の青ハダカガメのスプライトをスタンさせた場合、そこから出現させられるのがコクッパのスプライト(ウェンディとレミーを除く全てのコクッパが同じスプライトとして設定されている)です。
幸い、ヨッシーまたはスピンジャンプで敵を倒した際に出る砂煙の表示にスタンタイマーが再利用されるので、事前に滑り状態の青ハダカガメを踏むことでスタンタイマーを1F(訳注: 16進数)(10進数で31)に設定できます。そこからタイマーが0になる前にスプライトを吐き出すことで滑り状態の青ハダカガメをスタン状態にでき、スタンタイマーが0になると青ハダカガメからコクッパが出現します。
以上の動作は、実際にやろうとすると難解で、失敗するとヨッシーに乗ったままマリオがコクッパからダメージを受けたり、スタンしたハダカガメにやられる可能性があります。
ハダカガメのスタンタイマーを設定する方法はほかにもあり、例えばハダカガメが出現した瞬間のフレームにも設定されます。これを利用するとスペシャリストのコース1でより速い(しかも正確な)ボスキルの手法が使えます。
Video: スペシャリストのコース1でのより速いボスキル Source: MostlySMW |
コクッパの撃破
コクッパの持つ特性は出現した部屋(マップ)によって決まり、それは通常のボス部屋以外を想定されていないため幾分かはバグに繋がります。このコクッパはモートン、ロイ、ルドウィッグと同様の特性を持ち、3発目以降の攻撃で踏みつけるか、12発ファイアボールを当てることで倒すことができます。ただしこのコクッパは一度踏むと行くことのできない場所へワープしてしまうので、最低でも2発のファイアを当てなければ倒せません。
また逆にモートン、ロイ、ルドウィッグと違い、踏んで倒した際の演出が非常に長くなっています。このため、2発ファイア当てた後に踏むよりも12発ファイアを当てる方がこの透明コクッパを速く倒せることになります。
できるだけ速くコクッパを倒すためには、コクッパに相当近付いて、XとYの連打でファイアを出す必要があります。と言うのは、マリオのファイアボールの判定にはフレームルールがあるため、コクッパから離れすぎるとファイアを当てる度に4フレーム長く時間を消費するので、非常に大きなタイムロスになってしまうからです。
ただしコクッパにはダメージ判定があり、目視もできないため、近付くのは少々危険が伴います。そこで多くの走者は何発かファイアが当たるまで待ち、コクッパの位置を把握しています。
またそれだけではなく、コクッパが出現している間はマリオを左右に動かしすぎないようにすることも重要です。さもないと、マリオが水平方向へ移動できなくなりハマり状態になってしまいます。こうなってしまう条件の中には画面の境界と連動するカメラの位置も含まれ、画面の境界はゲーム上には表示されないため、ボスキルが行われるコース全てでハマり状態にならない範囲を人力で確かめる必要があります。
タイムアタックでボスキルを利用する場合、通常のゴールテープでのクリアよりもファンファーレの演出が長くなることも考慮に入れなくてはなりません。ボスキルの方が大体1.68秒、ゲーム内で2タイム分以上長くなります。パターンの正確なタイムを考慮する際にはこのことに注意してください。Practice Cartは自動的にファンファーレを含んだ正確な時間を算出します(ただしファンファーレ中のパワーアップ演出の時間までは反映されません)。